本日はお店で使っているケミカル類をご紹介します(^^)
ケミカルって種類が多いですよね。AVELに来てから早1年、未だに(この場合はどのケミカルを使えばいいのだ…)と思う事が多々あります。
お客様からも特に洗浄系ケミカルについての質問が多いので、少しでも皆さんの参考になればと思い、わたしの解る範囲でブログにする事にしました。
当店で使う頻度が高いケミカル類はこちら。
まずはディグリーザーから。
ディグリーザーとは油性(グリス)洗浄剤の事。
【ワコーズ、BC-9】
ワコーズのBC‐9は頑固なグリス類を取ってくれる、優秀なディグリーザーです。スプレーの勢いが強く、ブシャー!と汚れを飛ばしてくれます。油分が付いてはいけない、ブレーキが当たるリムや、スプロケットの簡易洗浄の際に使用します。
速乾性があるので、プラスチックやゴム、塗装面にはあまり影響が出ませんが、大量にかけすぎないように注意してください。
それと、勢いが強めなので、室内での使用はおすすめしません。
あまりにも綺麗さっぱりとグリスを落としてくれるので、わたしもお気に入りです。
続いてはクリーナー系。
ワコーズ、モーガンブルー、フィニッシュラインを使用しています。
【フィニッシュライン、スーパーバイクウォッシュ】
プラスチック、ゴム、カーボン、塗装面どこにでも使え、しっかり汚れを取ってくれる万能なバイク用シャンプーです。
価格の割には容量が多い、コスパのいい洗剤だと思います。
コンポ載せ替え時にフレームを出来るだけ綺麗にするサービスを行っていますが、そのような沢山シャンプーが必要な時に使用しています。
【ワコーズ、フォーミングマルチクリーナー、チェーンクリーナー】
左側、フォーミングマルチクリーナーはどこにでも使えます。
先に挙げたフィニッシュラインのバイクウォッシュはマットフレームに使うと最悪の場合テカリが出てしまいますが、こちらはマットフレームにも使えます。
チェーン洗浄にも使えない事はないですが、油脂を取るには洗浄力が弱いので、チェーンには右側のチェーンクリーナーを使用しています。
フレームの油汚れが酷い場合はバイクウォッシュ、軽めの汚れはフォーミングマルチクリーナーがいいと思います。
【モーガンブルー、カーボンクリーナー、マット】
ゴム、プラスチック部分にも使える、マットフレーム専用クリーナー。逆にグロス仕上げのフレームには使えないので注意してください。
同じタイプでグロスフレーム用もありますが、当店ではワコーズのクリーナーを使用しているので今回は割愛させて頂きます。
これを使っても表面を擦り過ぎるとテカリが出てしまうので、マットフレームの掃除は優しく拭き上げるのがコツです。
【フィニッシュライン、ショールーム】
こちらは艶出しと保護をしてくれる、いわゆる【ワックス】です。作業前のクリーニングは不要、と裏に書いてあるので、クリーニングとワックスを兼ねているようです。
艶が出てしまうのでマットフレームには使用出来ません。
余談ですが、フィニッシュラインはにおいのキツイものが多く、ワコーズはあまり気になりません。
においで頭痛などが起きやすい方には、ワコーズのケミカルがおすすめです。
続いてはチェーンオイルです。
ワコーズとフィニッシュラインを使用しています。
【ワコーズ、チェーンルブ】
ハーフウェットのさらっとしたスプレーで、使用後に走行しても砂やほこりが付着しにくい特性があります。
【フィニッシュライン、ウェット バイクルブリカント】
こちらは粘度のあるタイプなので、長距離や雨中走行に耐えられるオイルです。
まめなメンテが出来る方にはワコーズ、オイルを長持ちさせたい方にはフィニッシュラインといった感じで使い分けています。
最後はグリス系です。
ワコーズ、フィニッシュライン、ホワイトライトニングを使用しています。
グリスは主に潤滑剤、サビ止めの用途で使用します。
【ワコーズ、シリコーンルブリカント】
使用頻度がとても高いので、いつも2本程置いてあります。
これを使う場面は、余分なグリスで固着してしまったSTIレバー内や、ブレーキやシフトのアウター内です。
特にアウター内に使った場合シリコンでコーティングされるので、インナーワイヤーの滑りがスムーズになり、ブレーキや変速の利きが格段に良くなります。
もし今乗っている自転車のブレーキや変速が【重く】なったら、これをスプレーするだけで軽くなる事が多いです。
ちょっとしたコツを掴めばご自身でもメンテ出来ますので、気になる方へはプチ講習をさせて頂きます。お気軽にお声かけください(^^)
【フィニッシュライン、テフロングリスとファイバーグリップ、ホワイトライトニング、クリスタルクリアーグリス】
チューブタイプのフィニッシュラインはアルミ素材のパーツのさび止めによく使用します。
フレームに取り付ける前のシートポストに塗ったり、ペダルのネジに塗ったり…BB部分やベアリングへの潤滑としても使えますが、やや硬めなので塗りすぎ注意です。(アヴェルではうすーく塗ります)
カップタイプのフィニッシュラインは、カーボン素材のパーツの締め付け時に使用します。このグリスは締め付けた時のパーツの疲労や内部亀裂を防ぐ役目を果たします。
カップタイプのホワイトライトニングもカーボン素材に使えます。こちらは特にカーボンフレームにBBをはめ込む際に潤滑材として使用します。こちらもやや硬め。
オイルやグリスはさらっとしていると汚れが付着しにくかったり、駆動系に悪影響を出しにくいです。
ただ、耐久性は劣るので、グリスアップ等のメンテナンス頻度が上がります。
粘度の高い物だと、耐久性やサビ止め効果が高くなります。半面、それがだんだんと固くなって抵抗となり、ペダルやハブ回りが重く感じてきます。
今回はアヴェルでの使用方法と一緒にご案内しましたが、必ずしもこうでなければいけない、というわけではありません。
それぞれの注意書きや推奨使用方法を把握し、適材適所でお使いください。もし、皆さんの使用例でこんな使い方いいよ!と言うのがあれば、逆にご教授頂けると嬉しいです(^^)
以上豆知識(になればいいなぁ~)ブログでした☆